2014/08/25

乾きゆく部屋









夏が終わってしまう。
去年はあんなにダラダラと暑さが続いていたのに、
今年は何だか味気ない。
まだ9月にもなっていないから、
この先の事は分からないけど。
でも、
僕の頭の中では、
何となく一区切りついてしまった。
そうなると、
もしこの先暑くなったりすれば、
暑い秋になってしまう。
暑い夏は好きだけど、
暑い秋は好きになれない。
でも、
暑い冬は大歓迎だけどね。


とか言ってる間に、
今日も暑くなりそうだ。






























































山の中に行けば、
まだまだ色々騒がしい。
大量の蝉が鳴き、
鳥が鳴き、
木々が鳴く。

風が吹き、
サラサラと音をたてていた草花は、
今ではカサカサと乾いた音をたてている。

力尽きた蝉も、
足元でバタバタと乾いた音をたてている。

音が少しずつ乾いてゆく。

夏が乾いて秋の気配。



















































窓から夕陽が差し込んでくる。
ふり向けば、
ドアの隙間から秋がしのび込み、
僕の部屋の夏が乾いて行く。
僕の絨毯も乾いてゆく。
僕の本も乾いてゆく。
みんな乾いて、
僕も部屋も秋に包まれ、
赤くなって、
黒に染まる。










今日も最後までお付き合い下さってありがとうございます。





♪ 翳りゆく部屋 椎名林檎バージョン(荒井由実)








2014/08/18

夏の記憶のハーモニー













8月もあとわずか。
なんとなく峠を越えたような感じのする今日この頃。
ついこの間に植えた気がする稲は青々と大きく育ち、
そこかしこを濃い緑色に染めています。
聞き馴染みのある夏の音と、
肌馴染みのある夏の触感など、
五感に触れる夏は僕の過去の夏の記憶を呼び覚まし、
新しい夏の記憶に塗り換わって、
僕の脳に新しく記憶されてゆく。
僕の脳の中では、
小さい頃の夏休みの記憶は今の夏と繋がっていて、
ふとしたきっかけで、
川で魚獲りをした時の魚の触感や、
川の匂いが甦ってくる。

見上げた空にある大きな入道雲は、
上のほうがとても白くて、
あの頃とちっとも変わらない。
あの頃の方がいいのか、
今がいいのか。
どうでもいいくらい空は青くて、
それもちっとも変わらない。





















































生きてきた分の夏があって、
その分の夏の記憶がある。
全ての夏を思い出すことは出来ないけど、
それは言葉に出来ないだけ。
本当は、
今の夏を感じるだけで、
僕は記憶の夏を全て感じている。
だから、
嬉しい気持ちになったり、
切なくなったり。











































































夏だけではなくて、
僕は何時も過去の全ての記憶と繋がっている。
調和のとれた記憶たちを僕は殆どは思い出せないけど、
夕陽を見ればいつだって、
過去は僕に寄り添ってくれる。




















今日もお付き合い下さってありがとうございます。





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ダーク・ブランコ  Dark Blanco





♪ 夏の終わりのハーモニー  井上陽水&安全地帯